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2009年 09月 15日
20090915 「御所参内・聚楽第行幸図屏風」を見る
 先日の新聞紙上をにぎわせた「御所参内・聚楽第行幸図屏風」が、上越市立総合博物館で10月4日まで特別公開されています。妻といってきました。

 市内において、歴史学的に大変貴重な資料が発見されました。
 これは、豊臣秀吉が京都に造営した「聚楽第」へ後陽成天皇が行幸する様子を描いた6曲1双屏風です。


 現物を見ると、写真などで見るのとは違って、感動しますね。研究者らしき方が二人、そばでいろいろ話してくれましたので、「ああ、なるほど」と思いながら、聞き入ってしまいました。「秀吉の権勢を誇示するために、中央の行列が誇張されていますね」「牛車の牛の角は、石膏みたいなもので盛り上げて金箔を貼ったんですかね」「500人以上の人の顔も姿もみんな違うんですよ」「上の方に少し小さく、当時の京都庶民の生活が描かれていますね」桐紋がある牛車の車もふくらみがあり、所々欠けているのが見えました。「それにしても、保存状態がいいですね」
 その二人に花岡学芸員が呼ばれて来て、「二条城ではなく、聚楽第としたのは、左下に南門が描かれていることと、当時は貴重だったソテツやシュロが描かれていることからです」と話していました。私は「すごいものが見つかりましたね」というと、「そうですね」とこたえていました。

 この屏風、このあとどうなるんでしょうか。行く末を考えてしまいました。
 一見の価値がありますね。

by TOSHIHIRO_SUGIMOT | 2009-09-15 22:41 | いろいろ | Comments(0)