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2004年 11月 28日
20041126 問われる総括質疑のあり方
 今日26日から、12月議会が始まった。今議会の主要な問題は、1月1日に予定されている14市町村合併に向けて、13町村を受け入れるための法整備と予算を統合することにある。
 「20041118 合併議案について」の後段にも書いたことだが、これまでの法定協での協議とその結果としての「合併協定書」に明記された事項が明文化されるのが、これらの法整備と予算統合の内容である。従って、審議は、これらのことを前提としている。

 上越市議会の「総括質疑」は、「提案された議案に対して、疑問点を問いただすこと」となっている。今議会の合併議案について言えば、「3000近くの調整事項を含む合併協定書の内容が、間違いなく法整備と予算統合に反映しているか」ということであるから、「疑問点を問いただす」とすれば、協定書と違った内容になっていたり、町村からの予算を不当に扱ったりしていないかを調べて、そうした点があれば、「なぜか」と問い質すことであろう。

 市民クラブを代表しての山岸行則議員の総括質疑は、こうした点から見るとはなはだ逸脱したものだった。
 各町村からの起債が統合され、1154億円になるが、「この財政状況を踏まえた行政の見解と決意を聞きたい」などといっている。こんなことは、合併協議の中で明らかになっていて、彼はそれを百も承知で賛成したのである。いまさら何おかいわんやである。それを再質問でさらに、しつこく聞いているものだから、私は思わず叫んでしまった。
 「議長、議案から離れているよ。」
 議長は、「答弁に対する質問ですから」などと、逸脱を容認してしまった。

 山岸議員は、現職の副議長であり、これまで議会運営委員長を確か2期勤めている。これまで議運でも、「質疑になじむ、なじまない」など、質疑のあり方について意見が交わされてきた。山岸議員は、「議会運営にもっとも精通」していなければならない議員の一人であり、みずから「これぞ質疑の見本」となるような質疑をしてもらわなければならない立場の議員である。

 公明党の杉田勝典議員の質疑は、総括質疑というものをまったく理解していないとしかいいようがないものだった。やめておけばいいものを再質問にたった杉田議員は、「要望」までしたのである。この党にしてこの質問ありだ。議会のルールなど無いに等しい。

by TOSHIHIRO_SUGIMOT | 2004-11-28 11:52 | 市政の諸問題 | Comments(0)