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2010年 01月 07日
20100107 「マルクスの眼で見た21世紀の日本と世界」
20100107 「マルクスの眼で見た21世紀の日本と世界」_b0013099_10235226.jpg 『しんぶん赤旗』日曜版とともに、「前衛」2月号が届きました。不破哲三前議長の連続セミナー第2回が載っているので、届くのを楽しみにしていました。
 コタツでコーヒーを飲みながら、一気に読み終えました。実におもしろい、そして学ぶことが多い論文でした。

 目次
 21世紀の資本主義はどんな段階に来ているか
 社会主義への動きはどうなっているか
  1 社会がどのように変われば資本主義の矛盾を解決できるか
  2 「社会主義をめざしている国ぐに」を、どういう角度から見るか
 アジア・アフリカ・ラテンアメリカにはどんな動きがあるか
 世界の中で日本資本主義を見てみよう
 最後のまとめとして


 不破氏は冒頭、「今日は、少し角度を変えて、いまわれわれが生きている資本主義社会は、資本主義自身の歴史の中で、また世界の中の位置づけから見て、どんな段階に来ているのか、この問題を考えてみたい」と、セミナー第2回の目的・目標を述べています。
 「資本主義五百年の歴史を図解すると・・・」として、「朝日新聞グローブ」2009年10月19日号に掲載された図を示しています。この図は本当におもしろい図ですね。「中国、ドイツ、日本、アメリカのGDPが世界の中で占める割合の変動を500年にわたって示した」図だそうです。不破氏は、「一五〇〇年にはなんと中国が世界のGDPk二五%という比重をしめています。日本はまで戦国時代ですが、・・・」と述べていますが、その中国は1800年初頭には30%を超えたのが、植民地化で大打撃を受け、替わってアメリカが台頭したこと、そのアメリカが今停滞から後退に向かい、中国が以前の状態に復帰しつつあるということが見て取れます。こうした長いスパンで歴史を見る大切さを改めて認識しました。
 「2 「社会主義をめざしている国ぐに」・・・」の所では、こうした視点も踏まえて現代中国をどう見るかの話が出てきます。「なるほど」と思う分析です。

by toshihiro_sugimot | 2010-01-07 22:21 | ●本・新聞を読んで | Comments(0)