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2010年 03月 20日
20100320 積雪3m超でも災害救助法が適用されない
20100320 積雪3m超でも災害救助法が適用されない_b0013099_11171350.jpg 上越市のホームページには「雪情報」という欄があります。これをクリックすると「除雪車の出動状況」などの「雪情報」が表示されます。その下段に「市内各地の降積雪量(PDF)市内28か所の降雪・積雪量をお知らせしています。●12月 ●1月 ●2月 ●3月」とあり、各月をクリックすると、市内28ヶ所の降雪・積雪量がPDFファイルとしてダウンロードできます。
20100320 積雪3m超でも災害救助法が適用されない_b0013099_11173121.jpg 12月~3月のデータを取得し、Excel に読み込んでみました。これでは数字の羅列で、実態が良く解りません。それで積雪が一度でも2mを超えた地点17ヶ所と旧高田測候所のデータを抽出してグラフにして見ました。そうすると今冬はどんな降り方をしたかが一目瞭然です。(下図)
 6回(12月20日、1月4日、13日、21日、2月3日、16日)の大きな降雪があったことが解ります。中でも1月13日からと2月3日からとは「大豪雪」です。
 大島区菖蒲、牧区棚広新田では3度も3mを超え、安塚区須川、清里区旧青柳分校、名立区不動観測所では2度超えています。中でも牧区棚広新田は最深積雪が3.5mに達しているのです。
20100320 積雪3m超でも災害救助法が適用されない_b0013099_11174918.jpg

 しかしです。これだけの豪雪でありながら、災害救助法が適用されていません。おかしいですね。家が壊れる前に雪下ろしをしますから、「倒壊家屋0」ではあります。いわゆる「限界集落」です。お年寄りが必死になって雪下ろしをしているのです。今、こうした所にこそ、援助の手を差し伸べる必要があります。
 これだけの豪雪でも災害救助法が適用されないのには、大きな理由があります。「平年値」の何倍かの雪でないと適用されないのですが、この「平年値」が大きいのです。
 高田地区では2mを超えないとダメです。近年は「暖冬」傾向で20数年間(06豪雪を除いて)高田地区では雪下ろしをするほど降っていません。ですから今冬のように1.6mにもなると「豪雪」なのです。
 実はこの「平年値」は、何年かかの平均値なのだそうですが、昭和56年(1981年)から3年続いた「大豪雪」がこれに含まれています。それで「平年値」が高くなっているわけです。30年前の大豪雪のおかげで、多少の豪雪では豪雪にならないということなのです。これは絶対に見直しが必要ですね。

by toshihiro_sugimot | 2010-03-20 11:15 | ●季節の変化・自然 | Comments(0)