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2011年 01月 02日
20110102 ネパール登山報告書
b0013099_17201325.jpg 信州大学創立60周年記念事業の一つとして行われた「2009年 ネパール登山報告書」が、年末に届きました。490頁にも及ぶ報告書は、受け取った時に「ズシリ」と重みを感じました。梱包を解いて飛び込んできたのは、素晴らしい写真でした。そして中を開けてまた、感動しました。これはただ単に「自分も参加していた」というだけではない、何ともいえない感情でした。同時に「こんなにも素晴らしい報告書を刊行してくれた実行委員会の皆さん、本当にありがとう」と思いました。

 全体総括で60周年実行委員会の松尾武久委員長が、冒頭で次のように述べています。

 信州大学創立60周年記念事業の一つとして、信州大学学士山岳会が計画した総ての事業が終わり、ほぼ初期の目的を達成できたことは誠に嬉しく、総勢64名の参加者の胸の中に、それぞれの思いが深く刻み込まれたのではないかと感じております。

 まさに「参加者の胸の中に、それぞれの思いが深く刻み込まれた」事業だったと思います。1年余が過ぎて、こうして報告書を手にして、「ああ、すごいことをやった事業の一員として参加できて良かったな!」という、あの時には感じなかった感情がフツフツと湧き上がってもきました。

 この報告書は、「刊行にあたり」で信大学士山岳会会長宮崎敏孝信州大学特任教授が述べているように、「この報告書には企画段階から共同調査・研究の連携について合意が成立していた。信州大学山岳総合研究所の高山域関連部門・分野から2編の学術論文を初掲載しています。」登山報告書でありながら、学術論文を掲載するという稀有なものにもなっているのです。
 併せてこの報告書は、ある意味「追悼誌」でもあります。

 ただ、心残りは寺田雅治さんが、関西空港へ到着後、JRの中で急逝され、ご家族の待つ自宅へ帰還がかなわなかったことであります。(松尾武久-全体総括)

 まさかあの慎重な田辺さんがと耳を疑った。9月28日10時頃、ダウラギリ峰(8167m)北東稜から発生した雪崩に5300m付近で遭遇、行方不明となったとのことであった。
 この報告書に田辺さんの遭難概況を掲載するとは思ってもいなかった(松尾武久氏)


 松尾委員長は全体総括の最後に言います。

 この事業に係わった会員はこの経験を後輩にきちんと引き継ぐ責務があり、これからの70周年に向けてエネルギーを溜めて欲しいと思います。

 自分は、「後輩に何を引き渡せるのか。70周年に向けてエネルギーを溜めて行くことができるのか。」
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by toshihiro_sugimot | 2011-01-02 20:56 | ●登山 | Comments(0)

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