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2013年 01月 02日
20130102 本当にあの構想(案)でいいんですか?
 (仮称)厚生産業会館について、「本当にあの構想(案)でいいんですか?」という文章を書いて、12月11日に上越タイムスに投稿した。今日に至るも掲載されないので、全文をここに掲載する。

 (仮称)厚生産業会館について村山秀幸市長は、高田区地域協議会で「不適当」とされた基本構想(案)のままで建設したいようです。「本当にあの基本構想(案)でいいんですか?」と問いたい。
 私は、(仮称)厚生産業会館が本当に必要なのか、疑問を持っています。私は、14市町村の合併には反対でした。しかし、合併が強行されるのであれば、「少しでも良い方向に持って行きたい」とも思い、積極的に提案もしてきました。「反対」だからこそ、見えるものがあるのです。(仮称)厚生産業会館を、子育て施設を例にして考えて見たいと思います。

 雪の季節になりました。地域協議会の議論の中で「雪が降ったらどうするのか」という発言がありました。それを聞いて、こんな場面がすぐ浮かびました。
 雪が激しく降るある日。若いお母さんが小さな子どもを連れて、車で(仮称)厚生産業会館にある新しい子育て施設にやってきました。あいにくこの日はホールでイベントがあり、すでに駐車場はいっぱい。一番近い高田図書館の駐車場にスペースを見つけ、やっと停めました。さてそれからが大問題です。250mほどある南掘に沿った道路を歩くしかありません。降りしきる雪の中を、子どもの手を引きながら歩き出し、やっとの思いで辿り着きました。帰りもまた同じ苦労をして車まで戻らなければなりません。
 雨の日でも同じですが、基本構想(案)はそんな問題点を持っているのです。

 「観桜会の時期、どうするのか」という話もありました。
 あたりは花見客でにぎわいます。(仮称)厚生産業会館周辺の駐車場は観桜会のために使えません。はるか離れた駐車場を探してそこに駐車し、歩いて来るしかないのです。

 子育て施設に「芝生広場」をつくって、子どもを遊ばせるそうです。
 しかし高田公園自体が緑の公園です。そこに柵で囲った「芝生広場」をつくることが、どんな意味を持つのでしょうか。小さな「芝生広場」よりも高田公園全体を使うような構想が必要ではないかと思います。プール跡地ありきからくるミスマッチだと思います。

 当初は「子ども連れの施設利用者のための一時預かり所」という話でした。
 「一時預かり所」はいろいろな施設で求められているもので、本来どの施設でも必要なものです。それがいつの間にか、現在市民プラザにある子育て施設を移設するという、まったく別物の話になりました。
 結局(仮称)厚生産業会館にもまた「一時預かり所」はつくられないことになっています。

 これらは子育て施設が(仮称)厚生産業会館に併設されることから生じる問題点の一部です。子育て世代や孫の子守をするお年寄りの人たちから「使いやすい」「いい施設だ」といわれるものをつくるためには、子育て世代の代表、有識者や施設の運営者、それに市民代表を加えた「子育て施設建設検討委員会」みたいなもの(公民館には「公民館建設検討委員会」が、ホールには「イベントホール検討委員会」が必要だと思う)を組織して、専門的に検討する必要があるのではないでしょうか。どんな機能を持たせるのか、その機能を発揮するにはどこがいいのか、(仮称)厚生産業会館との併設がいいのか分離した方がいいのか、などなど検討すべき事項はたくさんあるはずです。

 せっかく大金を使ってつくるんなら、良いものをつくるべきだと思います。そのためには基本構想(案)を見直す必要があります。


(仮称)厚生産業会館 基本構想(案)

by TOSHIHIRO_SUGIMOT | 2013-01-02 23:00 | 市政の諸問題 | Comments(0)