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2014年 04月 17日
20140418 「秘密保護法と私たちのくらし」について話す
 昨日17日、「STOP秘密保護法 第2回学習会」がありました。「秘密保護法と私たちのくらし」について話してほしいという要請があり、資料を用意して話しました。
 下記のレジュメを作成しました。

秘密保護法と私たちのくらし
                   2014年4月17日
                         杉本敏宏
はじめに
 (1) 身近に起きている問題から考えてみることの大切さ
 (2) 毎日のように軍用機・ヘリコプターが飛んでいる
 (3) 24日に自衛隊が関川堤防で徒歩訓練
1.「15年戦争下の登山」から
 (1) 特別な出版物ばかりが対象となったのではないということ
 (2) 「発禁」とか「検閲」の実際
 (3) 天気図は機密情報だった
 (4) 山岳の総数、高度、周辺地域の水深、気象状況なども
 (5) 「法律」が一人歩きすることの怖さ
2.「知って楽しい地図の話」から
 (1) 軍事関連施設が地図から消されてしまった
3.隠された巨大地震
 (1) 1944年の東南海地震(昭和東南海地震)
   東南海地震(ウィキペディア http://goo.gl/44XHyy)など
おわりに

 話をしたのは、概略次のような内容です。

 今日の午後4時前後に、ジェット機が南北に行ったり来たり5回ほど飛び交いました。このところ頻繁に飛んでいます。
 観桜会で自衛隊が火器を持ってパレードをするということで、一昨日、政党や市民団体が市に抗議しました。24日には自衛隊が関川堤防を使って「徒歩訓練」をするという連絡が来ました。自衛隊はかなり頻繁にこうした「徒歩訓練」をしています。
 米軍の低空飛行訓練空域の図を見てください。「ブルールート」が、上越の近辺を通っています。
 まずは、上越という地域が置かれている状況を把握しておく必要があります。

 私は若い頃から登山をしていますので、そうした問題から話を進めたいと思います。
 「15年戦争下の登山」という本から、抜粋してきました。
 「発禁」とか「検閲」とかいうと、特殊な思想の持ち主に対するもののように、一般的には思われています。しかし、実態はそうではなかったのです。農大山岳部の例を載せておきましたが、「部報」が検閲で引っかかったという事例です。山の高さとか海の深さ、山の数などが「機密事項」だとされたのです。
 「気象図」の話が出てきます。今ではテレビで「お天気お姉さん」や「おじさん」が出てきて、「低気圧が発達して」とか「高気圧が張り出して」などと気象図を指差しながら解説をしています。ところが当時は、「気象」が機密情報だったのでした。
 もう一冊「知って楽しい地図の話」という本から抜粋してきました。
 空白がある地図の話です。基地とか、軍需工場だとかが、「機密情報」ということで消され、白くなっています。

 たくさんの意見が活発に出されました。みなさんやはり、身近なところでいろんな経験をしているのです。ただそれが、秘密保護法と関連があるとは思っていなかったということです。今回の私の話が、そうした見方を変える一助にはなったのではないかと思いました。
 終了後、「今日の話はよかったですよ。登山にかかわる話、新鮮でした。まさか秘密保護法に関わるとは思ってもいませんでした」という声を何認可からいただきました。

by TOSHIHIRO_SUGIMOT | 2014-04-17 22:38 | 諸団体の活動 | Comments(0)