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2005年 12月 08日
20051208 「指定管理者制度」について
 今日は、厚生常任委員会がありました。民間委託が指定管理者に移行しますが、厚生常任委員会所管の施設が一番多いのです。いろんな議論がありましたが、それを聞いていて、全体的なというか基本的な問題を議論する必要があると思いました。

1.提出された資料について、私は初め「良くここまで書いたな」と思っていました。しかし、肝腎なことが抜けているのです。「どんな内容で公募したのか」が判りません。「応募者がどういう提案をしてきたのか」も判らないのです。「審査員が何をもって評価したのか」が不明です。これで、選定した指定管理者が是か否かといわれても困ります。
 それに地域協議会でどんな議論がなされたかも解からないのです。
2.病院事業に係わって、予算や決算をどう取り扱うのかという問題です。上越地域医療センター病院は上越上越医師会に管理を委託しています。にもかかわらず、特別会計で処理され、そこには「医業収入」「医業支出」などが記載されています。委託されているのであれば、本来、委託料だけが一般会計に掲載されていればいいはずです。この点では、「直営ではないのか」と質した矢野議員の質問は当然だと思います。特会ということは、形式は委託ですが、実際は直営だということになります。これは私も今まで気がつかなかったことでした。
 これが指定管理者になるとどうなるのかということです。すべての指定管理者の扱いが同じでなければなりません。病院事業だけが特別扱いというわけにはいかないでしょう。
3.受託した施設の採算が合わず、赤字になった場合、どう対応するのかという問題です。この制度の主旨からいえば、黒字になれば受託企業の収入増になりますし、赤字になればそれは税金で補填するのではなく、業者が負担すべきです。このことは、旧上越市では十分議論してきたことですから、承知しているはずですが、13区選出議員にも理解してもらう必要があります。
4.施設の設置目的に合った受託企業の選定方法になっているかという問題です。「18年9月1日までに直営か民営かに振り分ける」ということで、施設の設置目的を無視した一律選定基準になっているのではないか、心配です。

by TOSHIHIRO_SUGIMOT | 2005-12-08 22:39 | 市政の諸問題 | Comments(0)