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2006年 10月 25日
20061025 菱ヶ岳
 秋の一日、安塚区の奥にある菱ヶ岳に、妻と二人で登ってきた。
 家を出たのが9時半だから、たいへん遅い出発だ。途中でガソリンを補給し、昼食を購入して、一路安塚区へ。キューピットバレイを通り過ぎ、山道をどんどん登っていく。登山口(900m)にはちょうど手ごろな駐車場があった。
 ブナ林の登りである。色づきがちょうど良い。少し登ると緩やかになる。小さな沢には、ミズバショウの大きな葉が無残な姿をさらしていた。再び傾斜が増して、「そろそろかな」と見上げると、頂上の小屋の屋根が見えた。1時間足らずの登りだった。
 小屋の前の陽だまりで昼食にする。それにしても下の方からスピーカーを通した大音響が響き渡ってくるのには閉口した。山の中ぐらい無音というか、静寂を楽しみたいものだ。「こんな大音響では、熊も出てこないな」と思うほどだ。
 のんびりと下っても40分弱で駐車場に戻ってしまった。時間があるので、「不動滝を見てこよう」ということにした。大きな岩を回り込みながら急降下していく。ところどころにロープが張られていて、妻は、「頂上へ行くよりもきついね」という。そんな感じだ。しかし降りた甲斐があった。すばらしい情景が広がっていた。黄葉のブナを背景に50mほどの滝が2段になって落下していた。滝つぼまで行けるようだ。
 ブナの大木の下にかなりの広さの広場が広がっていて、これがまたいい雰囲気をかもし出している。林床には昨年落ちたブナのイガが積み重なっていて、今年の春に芽吹いた幼樹がそれこそ雑草のように生えているが、何万分の1かの確立でしか成樹になれないという。
 そんな広場を後にして、駐車場まで登り返すが、これが今日一番の登りだった。

by TOSHIHIRO_SUGIMOT | 2006-10-25 22:15 | ●登山 | Comments(0)