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2006年 12月 09日
20061209 「科学的社会主義の学説の研究方法について」を読む
 日本共産党が発行する理論誌「前衛」1月号に、「科学的社会主義の学説の研究方法について」という不破哲三氏の論文が載っている。10月10日から13日に中国の社会科学院マルクス主義研究院の代表団と理論交流した際の発言をまとめたものである。

 不破氏は研究方法として二つの特徴を挙げている。
「まず第一の点は、・・・後世の人々の解釈ではなしに、マルクス、エンゲルスの著作や文章そのものによってマルクス主義を研究する、ということを主眼にしています」。
「第二の特徴は、マルクス、エンゲルスを歴史のなかで読むということです」。
 そして第二の特徴には、「三つの意味があります」と述べている。

 私は、「第一の点」に注目した。論文の中ほどで、「以前、・・・レーニンを通じてマルクスを読む、というのが、ごく普通の読み方でした」と言っているが、実際、そうした読み方をしていたのではないかと思う。

 「第一の点」に注目したのは、弁証法的唯物論を実践の中でもっと生かすことを考えなければならないと思ったからである。わが「党は、科学的社会主義を理論的な基礎」(党規約)としているが、その科学的社会主義(マルクス主義)の哲学的基礎は、弁証法的唯物論(唯物弁証法)である。「第一の点」にはそれが見事に「適用」されている。私も、弁証法のいろいろな法則は知っているし、唯物論的な見方も勉強したものだ。しかし実践に生かしているかといえば、「?」である。

 行政のなかではいろいろな問題が提起される。例えば「条例」。しばしば提案された条例そのものを研究せずに、他市の事例を参考にしてしまう。自治体によって状況・条件が違うから、同じ名前の条例でも微妙なところで違いがある。他市の事例は参考にはなるが、それで当市の条例を評価することはできない。「そのものによって・・・研究する」ことが大事ではないかと思うのである。

by TOSHIHIRO_SUGIMOT | 2006-12-09 22:53 | ●本・新聞を読んで | Comments(0)