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2007年 05月 25日
20070525 並行在来線存続に水を差す毘風の提案
 昨日の夕方、新幹線・交通対策特別委員会の塚田俊幸委員長から、「提案(意見)書」というFAXが送られてきました。提案者は、「上越市議会 毘風」です。『しんぶん赤旗』を配りに市役所へ行くと、いたるところに「提案(意見)書」が置かれていました。正副議長、常任・特別委員長、各会派へはもちろん、行政に対しては市長に提出しただけではなく、各部課長にまで配布したようでした。新潟日報が一面で報じていました。
 そんなこともあってどこへ行ってもその話題でした。
 「いまさらこんな提案をしても」
 「地域あげて並行在来線の存続運動をしているのに、何を考えているんですかね」
 「この時期に提案するのは、何の目的があるんだろうか」
・・・・・・・

 「提案(意見)書」は、あり方懇の報告書が、「並行在来線をそのまま残すことを前提に」試算し、「30年間で386億円という公共負担(赤字)が必要」としていることから、「在来線の存続は極めて困難と考え、初期投資経費の軽減と、将来公共負担額削減のため」の提案だとして、「並行在来線の存続をやめてバス輸送に切り替えよ」と主張しています。
 一読して思ったのは、みな「困難を乗り越えてどう存続を図るか」を考えているときに、「存続は困難だからやめちゃえ」という究極の敗北主義だということです。
 議会の最大会派・市長与党がこういう提案をすれば、どんな影響を及ぼすかをまったく考えない身勝手な「提案」だということです。喜ぶのは国とJR、それに泉田知事でしょうか。妙高市、糸魚川市の反発が予想されます。
 「提案」内容も現状をよく見ない、「並行在来線廃止」を取り繕うための、小手先のものばかりです。

 この「提案(意見)書」は、市長にも手渡したが、議会に提案されたものではなく、「ただみんなに配った」というもののようです。最大会派で議案提出権もあるのですから、正式に議会に議案として提出するとか、補正予算を提出するとかすべきでしょう。これではただの「お騒がせ」でしかありません。

by TOSHIHIRO_SUGIMOT | 2007-05-25 22:29 | 市政の諸問題 | Comments(0)