人気ブログランキング | 話題のタグを見る
<< 20086321 一般質問を聞...      20080320 一般質問のさわりを >>

2008年 03月 21日
20080321 一般質問にて--またまた地域事業費
 大潟区選出の内山米六議員の質問は、地域事業と地域事業費の問題、即ち、財政フレームについての質問でした。端的にいって、合併協議で決めた財政フレームの考え方がよく理解されていないのではないかといわざるを得ません。

 合併協議では、わが党の要求もあって、財政ンミュレーションがなされました。そこで算出された普通建設事業費を、共通事業費と地域事業費に別け、その地域事業費を一定の計算式にもとづいて各区に配分したのです。配分された地域事業費でどんな事業を行なうかということで、各町村が当時の総合計画に盛り込んであった事業等をエントリーし、それを計画的に実施するというのが、決められたルールでした。当然のことながら、財政シミュレーシュンは、あの時点での可能なデータを盛り込んで行なわれました。しかし、シミュレーションは、あくまでシミュレーションです。試算にあたって想定した前提条件が変われば、試算し直すのは当然なのです。大潟区の地域協議会では「試算がずさんだったのではないか」という質問があったと聞きますが、ずさんだったのではなく、試算というものはそういうものなのてあって、そういうイロハが理解されていないということです。

 当然ですが最初から、「エントリーされた事業がすべて実施される」という前提には立っていません。エントリーされたものは、「実現の可能性はある」が、エントリーされていないものは「実現の対象にもならない」というだけなのです。
 景気が良くなり税収が増になるとか、交付税が従前の状態に回復するなど好転すれば、普通建設事業費が増え、従って地域事業費も増えることになって、エントリーされた事業がより多く実現できることになります。逆に財政環境が今より悪くなれば、地域事業費が今より更に削減されることになり、エントリーされた事業であっても実現できないことになるのです。これが合併で決めたルールです。そして「このルールで、良いですか」と問われ、「良いですよ」といって合併を推進したのが、合併推進派だったのです。

 この間の議論を聞いていると、この基本ルールをよく理解しないまま議論している様に見えます。その点で、野澤部長が基本ルールを何度も答弁したのは当然のことですが、質問している方は、このルールを認めたくないか解らないものだから、議論が堂々めぐりをしてしまうのです。そして、それに油を注ぐのが、ルールからはずれた答弁だといえます。

by TOSHIHIRO_SUGIMOT | 2008-03-21 22:21 | 市政の諸問題 | Comments(0)