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2007年 08月 19日
20070819 牧峠~関田峠
 小鳥のさえずりで目が覚めた。窓の外には青空が広がっていたが、反対側は灰色の雲が空を覆っていた。「天気は下り坂」と、早々に出発する。

 教えられたように、橋の手前から左に折れ、農道を走る。府殿から上牧を過ぎると、あとは一本道。上牧の八方風穴とかすばらしいブナ林がある。
 峠には大きなレンズをつけたカメラを空に向けて二人の人が話していた。「猛禽類の写真を撮る」のだそうだ。

 信越トレイルは、いきなり急な登りから始まる。関田峠付近と比べると歩く人が少ないのか、整備が遅れているという感じだ。30分ほどで、地図には描かれていないが、小さな池に出る。トンボがいっぱい飛び交っていて、オニヤンマなどが盛んに産卵している。水面から突き出た枯れ枝には抜け殻のヤゴがたくさんとまっていた。

 1094.9mの三角点は、路上にむき出しになっている。標柱が削られている。プラスチックのプレートが引きちぎられ穴もあいている。「ひょっとして熊かい?」と思いつつ、休んでいた。

 梨平峠から関田峠までは、昨年秋、清里区の募集で梨平から上がってきて歩いているが、秋と夏とではかなり趣が違う。
 関田峠には車が一台。「日曜日の割には静かだな」と思っていると、脇に「深山荘」と書いたマイクロバスと「上越市」のものとの2台が上がってきて、一気ににぎやかになった。その中に東本町3丁目の人たちが3人いた。中にサンダルのような履物の女性がいたので、担当者を呼び、「替わりの履物はないか」「なかったら足を痛めるのが目に見えているので、やめてもらうように」と忠告した。

 「この部隊と一緒では」と思い、先に出発する。梨平峠には一人の青年がいた。「下の集落に住んでいる」という。「はじめて登ってきた」ともいっていた。「秋がいいよ」というと、「また来てみます」といって、下りていった。

 牧峠にもどると、カメラも人も増えていた。この峠はイヌワシが舞うので全国的に有名なのだそうだ。ノスリだとかハチクマなどが渡りのときに集団をつくって通過していくという。車を横付けにしてすぐカメラを構えられる全国的にも数少ない場所なのだという。
 「数十万のカメラ」の話から、「三脚だけで50万円」という話まで飛び出してくる。「世界が違うな」という感じだ。そんな中に見覚えのある人がいた。「有沢にいた岡庭さんですか」と声をかけてみた。その人だった。確かすでに定年を迎えていると思う。今は、カメラと猛禽類に入れ込んでいるのだという。同僚の金子さんという人とともに、タカの話をする時の目が輝いている。

 募集部隊が、「深山荘で入浴」といっていたので、鷹羽の湯にいってみた。お婆さんと奥さん、それに犬一匹の鉱泉だ。露天風呂を独り占めする。あがって「何か食べるものありますか」と聞くと、「鯉料理の店だからね」という。それでも「そばならできるよ」というので注文する。ここちよい風に吹かれて、ひとときを過ごし、帰宅する。

by TOSHIHIRO_SUGIMOT | 2007-08-19 17:31 | ●登山 | Comments(0)