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2004年 11月 16日
20041024 2004年新潟県中越地震
 24日、小春日和の高田の街を見ていると、これがあの大きな揺れがあったばかりの街かと思うほど、のどかで平和だ。何事もなかったかのように時間が過ぎていく。
 23日午後5時56分。突然の地震だった。M6.8という大地震が長岡市、小千谷市など中越地方を襲った。昨夜の報道では状況がつかめなかったが、明るくなって被害の様子がわかり始めてくると、あらためてその強烈さに驚く。
 今、16時6分、また余震があった。

 上越市議会では、市町村合併対策特別委員会が明日25日に予定していた合併町村の施設を視察する予定を中止した。また、26日からの総務常任委員会の行政視察も中止にした。29日に開かれる総務常任委員協議会に全体状況が報告されることにもなった。そんな打ち合わせの後、市役所の各課を回って、情報収集と激励をしてきた。どの課でも、ほとんど被害がなかったことを喜んでいた。

 あの地震で、人的被害はゼロで、道路、河川の被害がまったくなく、建物でもガラスや壁にヒビが入った程度だった。ガスのマイコンメーター(安全装置)が作動して、「どうやって復旧するのか」という問い合わせが230件ほどあったというが、安全装置の設置がこんな形で役に立ったのだ。

 地震発生直後からの市の対応も迅速だった。18時には「上越市災害対策本部」が設置されている。そして全職員が市役所に終結し、それぞれの部署で「災害対策」を開始していた。

 避難所の開設について、こんな話があった。これまで避難所の開設は、所管の各課で行っており、職員が一旦庁舎に集合してから、担当者を決め、現地に急行して開設するというものだったが、それでは「緊急の役に立たない」ということで、課の垣根を取り払って、各施設の近隣に住んでいる職員を担当者として決め、自宅から直接施設に行って、開設するように改めたのだという。それがこの21日だったということだ。

 南新町の町内会が住民を指導してほぼ全員が、自主的に城西中学校に非難した。その対応は「みごと」だったそうだ。町内会長が市の担当者に「間違ったことしてないよね」と聞いたそうだが、間違ったことどころか、先進を行く活動だったと評価してきたそうだ。

 議会事務局ではこんな話もあった。電話が通じなくなった。今回は電気が来ていたからFAXは使えたが、これもダメになると連絡手段がなくなる。インターネットが唯一の手段なんですね。こうした事態にどう対応していくのか。課題だ。

 猛烈な酷暑、7・13水害、相次ぐ台風の襲来、そして今度の地震である。「あと残っているのは大雪だけだね」という冗談ともつかない言葉が、真実味を増してくる。

by TOSHIHIRO_SUGIMOT | 2004-11-16 23:19 | ●季節の変化・自然 | Comments(0)