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2009年 03月 08日
20090308 遊歩会総会で講演
 中高年のハイキングクラブ、遊歩会の総会がありました。二年に一度の役員改選で、副会長に選ばれました。小島会長の下、運営にあたっていきます。創立者で前会長の嶋田五郎さんは、八十歳を超えたことから特別顧問も退き、一会員として活動することになりました。ご苦労様でした。

 総会を準備する段階で、「研修会の講師を」と依頼されていました。「どんな話をしようかな」と思っていましたが、「遊歩会に今一番必要なことにしよう」ということで、登山と安全の問題にかかわって、地図の話をすることにしました。(レジュメは別掲)

 話は、「生+死=命」という新聞記事からはじめました。「登山は自然を相手に豊かな生活を得るために行うもの」ということを伝えたかったためです。「厳しさから逃げるのではなく、立ち向かって安全を確保する」ということですね。
 続けて登山時報の「奇妙な人たち」という記事を示して、「自己責任という言葉は嫌いですが、しかし登山は始めから終わりまで自己責任の世界です」という話をしました。遊歩会は集団での登山が中心です。そのため「連れて行ってもらう」という意識が強く、必要な準備がないままに参加する人が多いのです。そして「事前の準備の一つが地図です」と続けたのです。ただし、地図の見方や読図の話ではありません。「地図の大切さ」の話です。
 「最初の準備は地図を得ること」と、強調しました。「地図を得ようとすれば、行き先がどこにあるかが分からなければなりません」。「えっ」と思う人もあるでしょう。しかし現実です。貸切バスに乗ってもどっちの方向に行くのかが分からないということがあったのです。こんな恐ろしいことを一刻も早く克服しなければなりません。
 白黒の春日山周辺の地図を配り、「この地図を見て凹凸が見えますか」と問いかけました。大半は「見えない」です。「尾根と思うところにマーカーペンで線を引いてください」とお願いしました。こうすると凹凸が見えてくるはずです。「その上で、これから歩く道を書き入れる」わけです。
 「せっかく行く登山なのだから、何でも貪欲に吸収してこよう」「そのためにも地図の活用を」「インターネットも活用して」などの話をしました。
 結びは、「軍事機密だった地図と気象」の話です。「登山に欠かせない地図と気象情報が得られなかったら、登山は楽しめなくなります」「そんな世の中にしないように」と話して終わりました。

 「分かり易い話でよかったよ」の声がかかり、ホッとしました。

by TOSHIHIRO_SUGIMOT | 2009-03-08 22:02 | ●登山 | Comments(0)