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2009年 12月 16日
20091216 「並行在来線へJRは支援を」
20091216 「並行在来線へJRは支援を」_b0013099_0535636.jpg 16日付の新聞に、「並行在来線へJRは支援を」(朝日新聞)、「JRにも支援要請」(新潟日報)などの記事が掲載されました。1990年の「政府・与党合意」見直しに向けて、大きく一歩踏み出しました。

 新幹線開業後の並行在来線の存続問題では、何といっても1990年の「政府・与党合意」見直しが肝心要の課題です。この「合意」で、「並行在来線をJRから切り離すことが新幹線着工の条件」とされたことが「決められた」からです。バブル期で地方自治体にも若干の余裕があったことでしょう。民間の出資も期待されたことでしょう。しかしその後、バブルは崩壊し、経済事情や自治体の財政事情がまったく変わってしまいました。
 「政府・与党合意」に法的根拠があるわけではなく、あくまでも、当時の政府と与党自民党との合意事項でしかありません。しかし「憲法と同じ」(官僚の発言)扱いで、地方に押し付けられてきたのでした。泉田新潟県知事が「JRの責任」に言及しないのは、この「合意」という呪文に縛られているとしか思えません。
20091216 「並行在来線へJRは支援を」_b0013099_054156.jpg ところでこの「合意」ですが、一回きりのものではありません。実は予算要求に合わせて、毎年のように「政府・与党合意」が行われてきました。そしてその中で、1990年合意を追認する形で、今日まで来ています。
 政権交代で民主党政権になりました。新政権がこの「合意」に縛られる必要は、何一つありません。「政府・与党合意」ではなく、法律で「国とJRの責任と負担」を明確にすれば良い訳です。まだそこまでは行っていないようですが、大きな一歩であることは間違いありません。

 この間、在来線を守る三市連絡会を中心に、糸魚川、妙高、直江津の地域の会が連携して「政府・与党合意」の見直しを訴えてきましたが、こうした運動が「大きな一歩」につながったことは間違いありません。

by toshihiro_sugimot | 2009-12-16 22:52 | 国の政治 | Comments(0)