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2010年 01月 12日
20100112 「政府・与党合意」は白紙に
 在来線を守る三市連絡会の幹事会がありました。
 幹事会では毎回、情勢認識を一致させるために、「学習・情報交換」を行っています。今回は、12月の動きを追いました。注目は、前原国交大臣の記者会見です。同大臣は、12月15日の記者会見で、記者の質問に答えて次のように話しています。

 「昨年末の政府与党合意は白紙になったということでございます。つまりは自民党・公明党連立政権時代の政府与党合意は白紙に戻すということでございます。」
 「その上で我々が新たな基本的な条件として出してきたのは、今申し上げた5つでございます」
 「それに加味して当該地域における鉄道のあり方ということで、並行在来線のあり方と貨物鉄道の維持のあり方というものもその5つの条件に加味して考えるということでございます」

 このことは12月8日の要請時の話である程度は予想できたことであり、12月16日のマスコミでいっせいに報道されたことでもありますが、「生の発言」を見ると、その重大さがいっそうはっきりしてきます。
 「政府・与党合意」というのは、1990年に基本的な枠組みを決めたものを、毎年末に「それを引き継ぐ」という形で、今日まで来たものです。09年末には08年末の「政府・与党合意」を含む新たな「政府・与党合意」をしなかったので、「白紙になった」というわけです。三市連絡会や地域の会の中心要求は「政府・与党合意」見直し(白紙にということ)でしたから、その要求が実現したことになります。

 また大臣は「JRは並行在来線の支援に約束が違うと割と消極的なんですが」との問いに、次のように答えています。
 「今までは並行在来線は切り離す、地方自治体の負担でということで行ってきた訳でありますけれど、それが成り立たなくなってきているということで、・・・従って、今まで通りの仕組みではない中で、JRにどう関わってもらうかは、この基本方針が固まった段階で相談させて頂くことになろうかと思います。」
 「基本方針が固まった段階で」とはなっていますが、この答弁も大きな前進です。自公政権時代にはJRの責任や役割についてはタブーとなっていましたから。
 こうした新たな情勢を踏まえて、方針を策定していく必要があります。

by toshihiro_sugimot | 2010-01-12 22:43 | ●三市連絡会 | Comments(0)