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2011年 01月 06日
20110106 閉塞打破する未来への展望語ろう-党旗開きでの志位委員長のあいさつ
 日本共産党の党旗開きが4日行われ、志位委員長があいさつしました。当日日本共産党新潟県委員会の事務所で視聴しましたが、5日の『しんぶん赤旗』に掲載されたものをあらためて読んでみました。
 あいさつの表題は「閉塞打破する未来への展望語ろう」です。今年はいっせい地方選挙(統一地方選挙)の年ですから、副題は「力あわせいっせい地方選勝利を」です。
 志位委員長は冒頭「深い閉塞感のもとで、国民の真剣な模索が始まる」として次のように話しました。

 昨年は、国民が民主党政権によせた期待が、幻滅に、そして怒りに変わった年となりました。だからといって自民党政治に戻ることもできません。こういうもとで国民はいま、政治と社会に対する閉塞(へいそく)感を深めています。

 この閉塞感は「諦め感ではない」として次のように強調しています。

 同時に私が強調したいのは、この閉塞感は、新しい政治をもとめる国民の真剣な模索と表裏一体のものだということです。戦後半世紀以上つづいた古い政治の枠組みがいよいよ最終段階に入った、しかしまだ新しい政治は起こってはいない、そのもとで閉塞を打破する真剣な模索が始まっています。

 「模索」段階では、何が起きるか予想がつきません。情勢を前向きにとらえ、国民に語りかけて勇気を与え、情勢を前進させる気概と取り組みが必要ですね。
 次に志位氏は「閉塞の根がどこにあるかを明らかにし、打開の展望を大いに語ろう」と、次のように呼び掛けています。

 第一は、日本の政治と社会がこの閉塞状況から抜け出すにはどうしたらよいか、その展望を大いに語ることであります。
 その前提となるのは、この閉塞状況の根がどこにあるかを、国民的な規模で明らかにしていくことにあります。
 (民主党の失政は)どれも単なる政権の一時的な失敗ではありません。個々の閣僚の資質の問題でもありません。「官僚依存」で「政治主導」が足らないからでもありません。


 では何が原因なのか。志位委員長は次のように述べます。

 「異常な対米従属」「財界・大企業の横暴な支配」――この「二つの異常」を特徴とする古い政治の枠組みそのものが、いよいよ立ち行かなくなった。ここに閉塞状況の根がある

 閉塞感についてだけ話していては滅入ってしまいます。

 そして、いま未来への展望――閉塞打破の展望を語ることの特別の重要性について、私は、強調したいのであります。

 志位委員長は、以前に共産党が躍進した時期の活動を振り返りながら、当時との違いを強調して次のように述べています。

 いまは、そういう時期とは違います。古い政治の枠組みがいよいよ最終段階に入り、土台から壊れつつある。そういう時代にあっては、政治悪への批判だけではたりません。「自民党も、民主党もだめだから共産党へ」といういわば「引き算式」の訴えではうまくいきません。日本共産党は、この閉塞状況をどう打開して、どういう日本をつくるのか。未来への展望を語る力がいま、私たちに問われています。

 「政治悪への批判だけではたりません」大事ですねえ。上越市議会では早くから「政治悪への批判だけ」から抜け出し、展望、政策の提案に重点を置いてきましたけど、それが今全国的な、国政の課題になってきたのです。感慨深いものがあります。
 「「自民党も、民主党もだめだから共産党へ」といういわば「引き算式」の訴えではうまくいきません」というのも大事ですね。ついついそういう訴えになりがちですから。

 「批判とともに展望を語る」――これは、昨年の参院選での私たちの政治論戦の最大の教訓であったことを、あらためて銘記したいと思います。

 志位委員長はこの後、具体的なたたかいの展望等を語り、最後に「いっせい地方選挙勝利へ――三つの基本姿勢にたって奮闘を」として提起しています。

 第一は、激しさと厳しさの新たな様相を正面からとらえることです。
 第二は、最後に勝敗を決するのは、党の自力にかかっているということです。
 第三に、やるべきことをやりきれば新しい飛躍をおこせる、党躍進の可能性、条件が存在していることに広く目をむけて、大いに打って出るということです。


 「どうせダメさ」「勝てっこないよ」という負け犬根性を払拭するのがカギかも。

by toshihiro_sugimot | 2011-01-06 10:23 | ●本・新聞を読んで | Comments(0)