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2013年 03月 03日
20130303 鈍行列車の旅で考える
 富山市でのシンポジウムに参加するために、直江津発富山行きの普通列車=鈍行に乗った。谷浜辺りからは、荒れた日本海の荒波が眼に飛び込んできたが、すぐにトンネル区間に突入してしまった。地域の会連絡会の仲間との旅だったが、えちごトキめき鉄道の「リゾート列車」導入のことが話題になった。

 リゾート列車というが、どこを走らせるんだろうかね。
 信越山線じゃあないの。
 そうだよな。北陸線じゃあ、トンネルばっかで何も見えないもんな。
 トンネルの中、「リゾート列車」ったって、誰も乗らないよ。
 そりゃあ、そうだ。「リゾート列車」なんて何考えてるんだろうね。
 住民の足でなく、観光で勝負しようなんて、すぐ破綻するよ。
 そうしたら嶋津社長はまた、逃げていくんだろうな。
 もう準備してるんじゃないの。

 シンポジウムの基地用報告で桜井徹日本大学教授が「並行在来線の役割:交通権の保障」として3点を指摘していた。

1.地域幹線交通
2.地域生活交通
3.全国貨物輸送路線

 並行在来線会社の経営という面から見れば、「1.」「2.」とりわけ「2.地域生活交通」が大事だ。ここで勝負する。ここに経営の成否をかけるということだろう。「リゾート列車」などというのは、その合間に副業として走らせるものだと思う。「リゾート列車」を経営の柱に据えようなどというのは、まあ「経営のイロハ」を知らないとしか言いようがない。肥薩おれんじ鉄道を破綻の縁に追いやって逃げ出した嶋津社長だからこそ、懲りずもせずに言っていられるのだ。

by TOSHIHIRO_SUGIMOT | 2013-03-03 10:38 | ●三市連絡会 | Comments(0)