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2013年 07月 27日
20130727 琉球新報社説「TPP交渉入り あまりに異質な協定だ」
 琉球新報の27日付の社説「TPP交渉入り あまりに異質な協定だ」は、まさにその通りだと思った。

 知れば知るほど交渉の在り方に疑問が湧く。日本が初参加したマレーシアでの環太平洋連携協定(TPP)交渉会合が終わった。
 協定の特徴は徹底した秘密主義にある。交渉入りするまでどんな分野が対象になるか分からず、各国が何を主張しているかも分からない。今後も、何が自由化されるのか、協定締結まで内容は国民に一切知らされない。あまりに異質な協定だ。
 国の根幹にかかわることを、政府にすべて白紙委任したつもりはない。主権者に何も知らさずに国の大原則が決まるのは封建的すぎる。民主主義的ではないこんな交渉からは今すぐ撤退すべきだ。

 これまで日本共産党やJAなどさまざまな団体や個人が指摘してきたことではある。

 TPPが危険なのは農業分野だけではない。米国のバイオ化学メーカーが「非関税障壁を撤廃せよ」と主張すれば、遺伝子組み換え食品かどうかも表示できなくなるかもしれない。米国の製薬会社の知的所有権を強化するという触れ込みで、安価なジェネリック医薬品が使えなくなる可能性もある。米国の保険会社の利益のため、日本の健康保険制度が崩壊させられるかもしれない。
 私たちの生命に関することすら国民の意に反して決まる事態もあり得るのだ。主権喪失にも等しいそんな未来を選ぶのか。TPPの本質を見極めると同時に、国の在り方も問い直したい。

TPP交渉入り あまりに異質な協定だ(琉球新報 2013年7月27日)

by TOSHIHIRO_SUGIMOT | 2013-07-27 21:05 | ●本・新聞を読んで | Comments(0)