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2013年 08月 07日
20130807 「福島第1原発、トリチウム流出か」
 福島第一原発でトリチウムが流出していることが、8月3日の新聞でいっせいに報道された。

トリチウム数十兆ベクレル流出か 福島第1原発の汚染水
 福島第1原発の汚染水が海に流出している問題で、東京電力は2日、2011年5月以降に汚染水に含まれて流出した放射性物質のトリチウムの量が20兆~40兆ベクレルに上るとの試算を明らかにした。原子力規制委員会で開かれた汚染水対策を検討する作業部会に報告した。(共同通信 2013/08/02 20:04)

 トリチウムというのは「3重水素」のこと。通常の水素は陽子1個の回りを電子1個が取り囲んでいるが、トリチウムは陽子1個に中性子2個で構成されている。それで重さが通常の水素の3倍になっている。性質は水素と同じで、酸素と結合して「重水」として存在している。
 トリチウムは自然界にも微量存在するが、原発稼動によって人工的に大量に放出されるようになった。
 トリチウムは弱いβ線を放出(β崩壊)してヘリウム3に変わっていく。その半減期は約12.3年といわれている。40兆個のトリチウムが半分の20兆個になるのに12.3年かかるということである。
 トリチウムは「水」として人体に吸収されるが、β崩壊でヘリウムに変わると、もはや「水」としては存在できなくなる。このことが人体にどんな影響を及ぼすかが、問題である。β崩壊する前に体外に排泄されれば問題ないのだが・・・。

トリチウム数十兆ベクレル流出か 福島第1原発の汚染水(共同通信 2013/08/02 20:04)

by TOSHIHIRO_SUGIMOT | 2013-08-07 21:57 | ●本・新聞を読んで | Comments(0)