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2005年 03月 05日
20050304 上越地域医療センター病院
 「上越地域医療センター病院は、どんな医療機関をめざしているのですか。」という矢野学議員の質問は、この病院をめぐる諸問題の本質を鋭く突いたものだ。私も聞きたいと思っていた。「めざすべき病院の姿」が見えてこないために、様々な問題が生じているともいえる。

 当局は、「収益改善で、入院数を増やすのはベッド数に限りがあるから、大幅増は望めない。外来を増やしていくしかない。」と考えている。そしてそのためにも「内科医の増員は必須」というのである。矢野議員は、「高い金を出して医師を確保しても経営的に成り立つのか。」とも言っていたが、その通りだ。

 上越地域の開業医の多くは、入院施設を持っていない。そういう環境の中で、センター病院が「外来を重視」したらどうなるか。外来患者の奪い合いになるのは必定である。それは開業医とのマサツを強めることになるのは明らかではないか。この病院の管理運営は、上越医師会に委託されている。医師会は開業医の団体でもある。こんな環境の中で対立してしまっては、病院の将来は暗いものになってしまうではないか。
 開業医ではできないこと、そして大病院ともちがう上越地域医療センター病院でなければできない医療、それが「どんな医療機関をめざしているか」ということなのだが、これが求められていると思う。

by TOSHIHIRO_SUGIMOT | 2005-03-05 00:56 | 市政の諸問題 | Comments(0)