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2006年 09月 04日
20060904 何をめざすのですか 「安心安全まちづくり条例」
 八人が登壇した総括質疑で五人の議員がそれぞれの立場で、「みんなで防犯安全安心まちづくり条例」を取り上げました。十七年度決算とともに今議会の中心議題の一つです。
 私は、「まちづくり条例といいながらまちづくりの視点がない」と切り出し、全国で起きている議論も紹介しながら、「『自らの安全は自らまもる。地域の安全は地域自らまもる』というのは、警察力の低下を市民に肩代わりさせるものではないか」とただしました。
 また次のように質問しました。
◆ 他の自治体の「推進計画」や「指針」では、ピッキング対策ということで「玄関はドア」とされたりしています。町家の引き戸はどうしますか。
◆ 学校には「塀をめぐらせ、門をつくりカギをかけ」となっていますが、上越市の学校でめざしている「開かれた学校」と矛盾しませんか。そうした優れた施策を閉ざすことになりませんか。
◆ 町家も農村も工場も「土地所有者」ということで、同じ「責務」が課されます。墓地では照明が必要でも、個々の町家では不要です。

 この条例でどこでも問題になっているのは、「防犯カメラ」と呼ばれる「監視カメラ」です。「常に監視されているという不安を市民に与えることになりませんか」と問題点をえぐり出し、次のように指摘しました。
◆ 「監視カメラ」を設置すると犯罪が減るという例として東京の歌舞伎町が取り上げられます。設置したところでは確かに減ったが、その周辺で増加しているといわれています。
◆ 「監視カメラ」の前で事件が起きても、誰も助けに来てくれません。犯人捜査の役には立つが防犯には役立たないのです。「カメラを警察と直結したら」という意見もありますが、何百台ものカメラを24時間365日見れるものではありません。

 最後に、「戦国の防備都市である高田のまちは、犯人が隠れやすい構造です。これを見つけ易い構造に改造することなどできません」と疑問を提示し、質問を締めくくりました。

by TOSHIHIRO_SUGIMOT | 2006-09-04 22:08 | 市政の諸問題 | Comments(0)