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2008年 01月 28日
20080128 請負でダメなら派遣でというが
 文教経済常任委員会で「学校給食調理業務民間委託について」報告がありました。
 市教育委員会が城北中学校で進めていた民間委託の試行が、労働局から「偽装請負」と指摘され、このままでは20年度新たに4校に拡大することができない状況に追い込まれていました。それを「打開」するために持ち出してきたのが、「派遣」です。このことは、12月11日のブログ「何が何でも民間委託」で指摘しました。その後12月21日に学校給食を考える会との交渉でも追及してきました。
 教育部長の説明は、「何が何でも民間委託」という姿勢そのものでした。

 「最初の1年間は派遣とし、その後委託に切り替える」という説明がありました。そんなことが可能なのかと思いました。
 たとえば、A社としましょう。このA社とはどのような契約を結ぶのでしょうか。民-民であれば、「1年間は派遣で、その後は委託にしてね」ですむでしょう。しかし行政(公契約)ではそんなわけにはいきません。契約は入札によるでしょうし、その上「派遣契約」と「委託契約」とは、まったく別の契約です。
 派遣に対し何社かの応札があり、運よくA社が落札したとして、契約は1年間の派遣契約だけです。「2年目からは委託契約しますから」などと契約することはできません。「長期継続契約」にも該当しませんし、「債務負担行為」にも当てはまりません。
 さあ、2年目です。今度は委託が入札にかかるでしょう。談合か何かでA社一社になれば別ですが、また何社かの応札があるはずです。運よくA社が落札できれば「メデタシ、メデタシ」ですが、別の会社B社が落札したらどうするのでしょうか。
 もともと「最初の1年は、請負ではダメで直接指導できる派遣にする」ということから始まっています。そうです。B社は2年目の請負の入札からは排除されていなければならなくなります。入札参加資格は、「1年目の派遣をした会社だけ」に限定されることになります。こんな入札のやり方、契約の仕方は、許されないのではないでしょうか。
 「派遣から請負への切り替え」は、公契約の制度上、ムリがあると思うのですが。

by TOSHIHIRO_SUGIMOT | 2008-01-28 22:29 | 市政の諸問題 | Comments(0)